こんにちは!トレーナーの青山です。
今回のテーマは「牛乳」です。ぜひ最後までご覧ください。
このタイトルを見ると牛乳にはいくつかメリットがあって皆さん積極的に飲みましょうというような感じに思うかもしれませんが残念ながら今回はその逆の内容がメインとなるでしょう。牛乳は小さい頃から馴染みの飲み物ですが害も少なからずあるということを今回お話していきます。
いきなりですが、牛乳をたくさん飲む国では骨折の数も多いことをご存知ですか?牛乳と骨折が100%因果関係があるとは言えませんが少なくとも牛乳飲んでるからといって骨が強くなって骨折しにくくなるということもないと言えそうです。
牛乳はやはりカルシウムのイメージがありカルシウムを摂ると骨が強くなるという考えが基本としてあると思いますが実は人間の体はそう簡単にはいかないのです。
牛乳には糖質が含まれていて牛乳の糖質は「乳糖」と呼ばれます。糖質に限らずタンパク質や脂質を摂取した時もそうですが栄養素を摂取すると消化酵素が働き吸収しやすいように分解してくれます。糖質にも種類があってそれぞれの糖質専門の消化酵素が働きます。
乳糖を摂った際も乳糖専門のラクターゼという消化酵素が働くのですが日本人はラクターゼの活性が弱くなります。よってうまく乳糖を分解できずに大腸にいき腹痛や下痢を引き起こします。
このように腸内環境を悪くしやすいので摂りすぎは要注意ですね。
ちなみに一般的なプロテインも牛乳からできているためお腹を壊す方がいますが少し値段が高めのWPIというプロテインにすれば解消できます。
牛乳には脂質も含まれていて細かくいうと飽和脂肪酸です。飽和脂肪酸は動脈硬化などのリスクを高くする脂質です。脂質も少しは必要だと言われていますが大体の方は普段の食事で十分すぎるほどに摂ってますので脂質を摂る目的でわざわざ牛乳を飲む必要はないでしょう。
次にビタミンですが市販で売られている牛乳の大体は高温処理によってビタミンはほぼ消失してしまっていますのでビタミン目的でも牛乳を飲む必要は無さそうです。
そして最後はカルシウムですね。カルシウムは骨を作る上で大事な栄養素ですが摂りすぎは逆によくないということです。
人間の体には恒常性というものが備わっています。恒常性とは常に一定に保とうとする性質です。人は体温が上がれば下げようとし血圧が下がればあげようと常に同じ値に保とうとします。
カルシウムを一気に摂れば恒常性によって体からカルシウムを排出しようとします。ただ単に余計な分のカルシウムだけ出ていけばいいのですが他の栄養素も排出してしまったりと骨を逆に脆くする要因となるのです。
ということから骨を強くするために意識的に牛乳をたくさん飲むということは避けた方が良さそうです。
牛乳に含まれるタンパク質のカゼインというものはリーキーガットを引き起こすと言われています。
リーキーガットとは直訳すると“漏れる腸”という意味でアレルギー反応を強くしてしまいます。
正常な腸は体に栄養を吸収する際に網目の細かいフィルターに通して吸収するのですがリーキーガットになると網目の粗いフィルターになってアレルギー成分が大きい分子の状態で入ってきてしまうためにアレルギー反応も強く出てしまうのです。
これまで害について話してきましたが人それぞれ牛乳に対する価値観は違うので絶対飲まないほうがいいという話ではありません。牛乳好きな方は飲み過ぎに注意しましょうということです。
オーガニック食品を気にする際もそうですが全ての食事を健康的なものにするのはなかなか難しいです。金銭的な面だったり人との付き合いだったりで気をつけていてもどうしても管理しきれない部分もあります。
なので小さいことから気にしていきコントロールできる範囲で気をつけるというスタンスでいいのではないかと思います。
そこで、もっと気をつけたいという方は生活スタイルをガラッと変えてもいいですしそこまで気をつけなくてもいいという方は少し気にするという程度がメンタル的にも楽なはずです。
しかし、こういった食品の知識は知ってるのと知らないのでは大きく違ってくると思うので自分の食べてるものに興味を持つことをお勧めします!